「なんでもやる覚悟が生んだ『デジマル』」


 『OpenDBplus』に続いての製品が『デジマル』でしたが、やっと1台売れました。買って頂いたのは、六本木のサウナのお店。ナビックは人材派遣で営業していますが、10年以上前から、自社開発のソフトを販売することを企画して試行錯誤を繰り返してきました。なんとかパッケージとなったのが『OpenDBplus』、これは、情報を抽出集計するソフトで、DWHという言い方で案内したり、BIツールと呼んでみたりして、できるだけ商品の内容を理解していただくような営業展開をしてきました。 
 『OpenDBplus』は情報の統合化を計って、多次元で検索できるようにしたもので、基本的にはユーザー指向で開発を進めたものです。この開発には、元食品製造販売会社の社員の方に全面的に携わってもらいましたが、この商品は決して技術者の思いこみで開発した商品ではありません。エンドユーザーが利用したい商品として検討、企画、開発、販売という流れで開発してきた商品です。この商品の開発過程が教訓になって、今回『デジマル』というポイント管理のソフトを企画、開発、販売というところまでこぎ着けることができたと思います、ですから『OpenDBplus』がなければ、生まれなかった商品と言っていいと思います。
   『デジマル』は、利用する場の状況を想像して、運用する場面からいけると判断した商品ですが、基本となるケータイのフェリカの知識は、当時ナビックには持ち合わせていませんでした。フェリカを使った商品を紹介していただいたのが、展示会で名刺交換した会社の社長だったのです。 
  この商品にたどり着くまでの経過を話すと、『OpenDBplus』の営業展開をするために、営業が展示会を回っていて、ある展示会のブースでもらった商品案内のパンフレットが始まりです。このチラシにはホームページが記載されていなかった、いまどき珍しいので、テレアポしたら、その会社の社長に来社していただいて、その会社の商品説明をしていただいたのですが、その時、その商品が『おもしろい』と思ったのがその時の感想です。
   「おもしろいなあ」そう思って、その案内いただいた商品をこちらで勉強させてもらったのですが、システムそのものは、しっかりしたもので、考え方も私の好みに合っていたのですが、実際の運用となると、保守が必要になるというのが実感でした。
  それで『デジマル』は簡単な仕組みにして、できるだけ保守を必要としない堅牢なものにしないと、手離れが悪いという判断が基本思想にありましたので、余計なことはしないという考えを踏襲して作り上げた製品です。それと運用を想定して、きっちり完結できるものでなければならないという考えで、簡単なポイント管理を手がけました。
  簡単なポイント管理ですが、されどポイント管理です。お客様のヒアリングの段階でロジックの追加やオプションの追加を重ねてやっと完成となったのです。こうやって考えますと、一つの商品を生み出すというのは、いろんな関わりがあって出来上がったということがいえます。
  『デジマル』という商品は、その前の『OpenDBplus』があって、その営業展開の中で遭遇した商品が始まりです。そこから、『デジマル』を生み出すまでの過程こそが、今まで自社開発にこだわり続けた精神の賜物だと思います。机上で企画して生まれたわけではないだけに、全ての出来事は、全部繋がっているという思いがしました。
  ですから、直接的に「これはムダ」とか「こんなものはダメ」とか頭で考えて切り捨てるのでなく、「ムダでもいいからやる」これが実は一番求められていたような気がします。なにやっていいか分からないことがあれば、『なんでもやってみる』そんな覚悟で望むことが、次のドアを必ず開いてくれます。つまり一歩を踏み出すと、次のドアが開きます。次のドアの中が、どんな出来事が待ち構えているか分かりませんが、それをひたすらやるだけです。