子供の素直さ 

 つい最近、小学校の先生と話をする機会があったのですが、話していて面白いなと思ったことがあります。その先生はかなりベテランの先生で、20年以上はやっておられるようにお見受けします。今年は一年生を担当しているのですが、一年生というと、まだ幼稚園での生活からやっと上がってきて、学校というものにほど遠い生活を送ってきた連中ですから、この時期一クラス30人以上の生徒をみるのは、結構大変なことだと話されていました。
 その中で、のびる生徒の本当の基礎となるものは、実は「素直」なことと、我慢強くその場所(教室であれば机)に座っていることができることだそうです。先生が「授業中はおしゃべりしてはだめですよ」「席を立ってはだめですよ」と言うと「はーい」といって聞ける子は、やはりのびるそうです。それと我慢強く50分いすに座っていることができる子になることも、学校教育の基礎の基礎だそうで、そのようなことができない子というのは、やはりのびないと言っておられたのが印象的です。
 それと、ちゃんと挨拶ができる(「おはようございます」「さようなら」と言える)ことが大切ですよ、と言われていました。私の愚息は、こちらから「おはよう」と言わないと絶対自分から言わないし、1分もじっとしていられないのだから、絶望的です。
 考えてみれば、大人社会も全く同じことが言えそうなのです。仕事を覚える上で、先輩や上司に「ああしろ、こうしろ」と新人は言われるのですが、やはり「はい、わかりました」と言って、素直にやる連中の方がのびます。これは間違いないと確信しています。素直さは大人も子供も全く共通なんだなあ、とその小学校の先生の話を聞いて感じました。 ただ、なぜ子供から大人まで共通したことが言えるのか。これは経験でも勘でもない、気持ちの問題だから、死ぬまで大切に持ち続けることが必要だと言っているのかもしれません。
 経営者も同じで、なんでも素直に聞くということが、のびる会社だと言われています。もちろん素直とは、他人の言っていることに耳を傾けるということでもあります。素直というのは、ただなんでも言われた通りにやればいいんだということではないのです。他人の言っていることを聞いて、自分の中にどう取り込むかということではないかと思います。素直であれば良いのだけれど、それがいかに難しいかはよく実感します。