「2011年10月は転換期」


2011年という年は出来事の多い年だ。M9という大きな地震を経験したこともそうだが、経済をみてもアメリカで労働デモが起きる時代だから驚く。リーマンショックからの立ち直りを見せたかと思っていた矢先のできごととして、明るいニュースがない。欧州でもそうだが、経済危機が続いている。タイで洪水による被害が甚大だ。私たちはそんな時代を経験している。それは好むと好まざるとに関係なくだ。現実に自分たちに降りかかっているので、選択する余地などありえない。まさしく他人ごとでは無い。しかしどうすればいいか、わからないが、一ついえるのはその社会で生きていくだけだろう。

 さまざまな出来事にナビックも影響される。変化とは、自ら変化するだけでなく、変化させられるものである。経済の動向にわれわれは左右させられるし、それはいやでも変化、対応させられるのがいい証拠だ。歴史が語っているように経済もいい時期もあるしそうでない時期もある。同じ状況がいつまでも続かないがそれに密接にリンクしているので自分たちもそれに引きずられるのは当然だろう。景気の動向は気になっても、予測ができない、仮に予測するエコノミストがいたとしても当てにならない。未来とはいかに予測困難かを証明しているようなものだ。しかし未来はわからないが、今だけは確実に経験している。

 そんな中でナビックも変化を求められているのだと思っている。会社も自分の好むと好まざるとに関係なく大きな流れにのっているので、もしかすると大きく変わるかもしれない。

 すべてについて言えることだが、考えているだけでは結果はでない。結果が出ないというより変化の流れにのっているので、なにかしら結果はでているのかもしれないが、気が付いていないのかもしれない。その中で、その次の一手が打てない。わからなことばかりだ。なにもしなくても、なにかやって変化したとしても、なにか結果がでる。

 物事には自分が決心しなくても、決心せざるおえない状況が生まれてくることがある。それは必然で偶然ということではないと思う。人、仕事、お金、人生はこれらとかかわり続けている。だから人の問題、仕事の問題、お金の問題、なにかしら出てくる。本人が問題と気づかないでいても他人に言われたから気が付く場合もある。これだけいろんなものと関わっていれば、何があってもおかしくない。みんなそれぞれ考えがあるのだから、あーでもない、こーでもないの繰り返しでお互いが生きているのではなかろうか。

 昔、会社を作る以前に、転職したいという気持ちになった時期が集中してあった。残業手当もでないほどの会社だったから、なおさらだったかもしれない。ある会社の社長にお誘いを受けた。役員室に通されてそこで口説かれたりもした。いい条件だったかもしれないが転職しなかった。そんな話はいくつかあった。でも出来なかった。現状に満足していたわけではない。だからといってすぐ行動に移すほどのものがなかった。当時、自分を高く買ってもらえていたが、自分の力をわかっていたような気がした、いつまで続くか、いわゆる賞味期限がどのくらいか、そんなことを考えていたような気がする。

会社をつくるときも背中を押してくれた人が何人かいた。そうでもしないと、そう簡単に決心できるものではなかった。迷わず会社を興したわけではない。なぜなら、人もお金も環境もそして先の見通しも何一つ満足に揃っていなかったからだ。それでも自分は会社をつくった。そして今日会社はある。どの道を歩いても同じ結果だったかもしれない。

いろいろ考えさせられた2011年だったが、どんなことがあっても今生きているのはたしかだし、その時々をどう生きるか、それだけだと自分は思っている。2012年がもうそこにきている。どんな年になるか。みなさんにとっていい年であってほしい、といつも思っている。僕は今年のような年もいい年でしたと言うようにしている。なぜなら今を生きているからだ。今がよいと思えばいいのだから。