「会社に対しての思い」

会社が伸びるためには、何が必要か、また、勝ち組に入るにはどうしなければならないか。自分の会社を見て、社員の方と話してみて、あるいは、まわりの会社を見てみて、よその会社の社長さんと話してみて、色々なことが頭をめぐっているのだけれど、私が今やらなければならないのは何か。それは「ナビックの売上をどう伸ばすのか」、それだけなのです。経済が悪くて、不況だとかいっても、それを私が考えて経済を良くするようなことはできないし、私がやることではありません。私がやらなければならないのは、ナビックのことだけなのです。ナビックの置かれている環境だとか社会の中で売上を上げるために、取引先になって頂ける会社を増やすこと、また、今取引させて頂いている会社とは継続させて頂くこと。ナビックを継続させる。それが会社の理念です。そして日本という社会の中に培われているのだから、その地域に貢献しなければならないと思っています。

【継続と社会貢献】。
 これがナビックの経営理念であり、思いであり、社是であり、信条であり、キーワードです。
【継続】といえば、「羊羹のとらや」という会社は450年続いているし、もっと永く続いている会社もあることをセミナーで聞いてきました。【継続】が一番大切であることを「経営理念セミナー」で話されていましたが、私も全く同感です。【継続】させるためには、その理念に私や社員の方が、今の現実からどれだけ近づいていけるかということが、これからのナビックにとって最も重要なのです。
 どうやれば【継続】できるのか。会社が【継続】するということは、仕事が【継続】するということです。仕事を【継続】させるためにはどうするのか。仕事を出してくださるのはお客様です。どうやったらお客様に仕事を出して頂けるのか。

 ナビックは「情報サービス産業」なので、サービス業なのです。では何をサービスするのか。「情報」という商品です。コンピュータを通して「情報」を色々な形で企業は利用し、活用しているのだから、「情報」を提供するサービスです。それがナビックの仕事なのです。それではお客様に満足して頂くということはどういうことかというと、その「情報」を喜んで頂くことなのです。だから間違ったデータを提供したりすることは、サービスの低下なわけです。プログラムが「バグ」だらけだったりしたら、不良品を提供していることと同じなのです。あるいはお客様の仕様通りのものができなければ、お客様は満足しないのです。また、お客様が要求しているものが提供できなければ、お客様は満足しないのです。技術の提供は道具の提供と同じで、求めているものは、実は、その技術を利用して「情報を処理すること」なのです。技術といっても人間の知識、経験を提供するわけです。知識や経験がいいかげんであれば、お客様は求めてきません。そんなものはいらないのです。

 お客様から仕事を頂くというのは、お客様が欲している「情報」という商品を売ることです。または、その「情報」を創出する「技術」を提供することです。そのために、どんな「情報」が必要なのかを一生懸命研究し、調査し、提供するのです。また、良い「技術」の提供とは、技術者自身が努力し、勉強して売り込まねばなりません。ナビックが「継続」するためには、本当に血のにじむ努力が必要なのです。お客様に喜んで頂くこと、これが私の「会社に対しての思い」です。