石鎚山 

 四国愛媛の松山空港を降りて、車で2時間ほどかけ、石鎚山のロープウェイ乗り場につきます。そこからロープウェイに乗り、終点まで行き、そこから10分ほど歩いて、成就社といわれるところにたどり着きます。ここで1450mです。石鎚山頂上が1982mですから、ここで既に7割は登っていることになるのです。ずいぶん便利なものです。
東京から4時間ほどで着いてしまうので、忙しくてもなんとか時間の都合をつけようと言う気にさせます。

 毎年7月1日から7月10日までの10日間、お山開き大祭として、霊山石鎚山(愛知県西条市西之川)に全国各地から大勢の方々が参拝します。私は今年で2回目ですが、最初のきっかけは、お付き合いさせていただいている社長が、この石鎚山に今回で12回も登っておられる方で、「神様を見に行くんですよ」と言われた一言に私も見てみたくなって、一緒についていったのが最初です。それまでは、石鎚山という山の存在すら知りませんでした。今回で2回目ですが、前回より様子がわかっていたせいか落ち着いて頂上まで登れたと思います。

 成就社から山頂までは標高差は530mぐらいですが、歩く距離にして3.5キロぐらいです。体の弱い方がグループにいると5時間ぐらいかけて頂上に到着します。私は体力的には問題ないと思っていましたが、鎖場というのがあって、1の鎖、2の鎖、3の鎖というのを順番に登るのに、下をみると足がすくみますから、見ることはしません。かなり傾斜のきつい岩場にロープのかわりに鎖があるようなものなのですが、どうしても鎖を握る手に力が入ってしまいます。3の鎖を登りつめたところに、御神体が三体お祭りしてあります。その御神体にふれて、ご祈願して、頂上ですこし休憩したら、すぐ下山します。

 御神体の三体というのは、仁、智、勇の三つの御徳を表しているそうです。仁というのは、家内安全、病気平癒等の守護で、智というのは、農工商業の繁栄・学業の成就を守護します。勇というのは、勇気、忍耐を促進し、悪をのぞき危機からを守護します。1300年前に開山されたと資料には書いてあります。

 石鎚山を通して知り合いになることができた人たちとの交流が、もうひとつの楽しみです。東京に戻って食事会をやるのですが、1年に一度しかお会いすることがないような方たちですが、会話しても結構たのしくなります。またこのお山に登るために、1ヶ月ほど精進して、動物性の食べ物を口にしません、というのを聞いたりしますが、日常生活の中で、動物性でない食物を食べるのが結構大変なんですよ、というのを聞いていますと、たしかに大変だなという思いになります。

 私の場合は一週間ほどですが、極力精進して選んで食べるようにしていますが「牛乳もダメですよ」となると、そうか そうだったのかという思いです。しかし1年に一度ぐらいそのような時期があっていいのだと思っていますよ。飽食ぎみで、なんでも自由に好きなものをすきなだけ食事ができる時代だけに、つかの間ですが、精進してみて、あらためて今の時代の豊かさを感じないわけにはいきません。健康であること、食べていけることに感謝する気持ちになるのは、石鎚山のおかげだと思います。

石鎚山