「敗因と勝因」

 北海道、オホーツク海に面した町、湧別、佐呂間、常呂の3町で共同開催した「サロマ湖100キロウルトラマラソン」に参加して、見事に60キロでリタイヤしてしまった。敗因の大きな原因は日ごろの練習不足、また、大会での5キロごとにあるエイドステーションでなんの休みも取らずにきたこと、中間地点の「みどり館」で休憩を取りすぎてしまったこと。今考えれば、敗因になった原因と思われることがいくつも出てくる。しかし完走したらどうだっただろう。それらの敗因と思われることですら、勝因と見なされてしまう。全ての敗因が勝因につながるのだから面白い。
 全てが結果なのだ。結果で敗因にもなるし、勝因にもなる。今回のマラソンについて少し説明すると、100キロ走るということの他に制限時間があって、13時間という間に完走しなければならない。また6ヶ所の関門を所定の時間内に通過しなければならない。42.195キロ、50キロ、60キロ、70キロ、80キロ、90キロの6ヶ所である。私は60キロの関門をクリアできなくてリタイヤさせられたが、あまりゆっくりだと関門をクリアできないし、速すぎても失速してしまう恐れがあるので、その辺りが経験の浅い私には難しかった。100キロを車で(一般道を)走ったら3時間近くかかるが、さすがに北海道だけあって、2時間ぐらいで行けてしまう。それをマラソンで13時間以内に走れといっているわけだから、過酷といえば過酷だ。
60キロ走って思ったことは、制限がなければ100キロも可能であるような気がしたこと。最後は歩きに近いかもしれないが、可能性を十分に信じられたことである。来年の目標は完走することだが、それはリベンジでもあるし、完走することで敗因だったものを勝因に変えてしまいたい、その思いがある。勝者、敗者というのは本人の気持ちの持ち方だが、完走できなかった色々な要因を全て完走できた要因に変えてしまえるのは、完走することしかない。
 経営も全く同じで、上手くいかなければ、あれがいけない、これがいけない、ということになるが、実績を作り利益を出せば、あれでも良いのだ、これでも良いのだ、ということになってしまう。実に面白い。
例えばだが、就業規則がないから業績が悪いのだと言ったとしても、業績の良い会社で就業規則が無ければそんなことは言えなくなる。つまり業績を左右するのは就業規則ではないということになる。今の時代でも、社員が就業規則を見たことがないという会社だってある。ではその会社が潰れているかというと、そういうわけではない。大きく売上を伸ばしている会社だってあるのだ。業績を良くするために悪いところを挙げ、その点を直すことが会社を良くすることに近づくかもしれないが、業績を良くするという保証を与えているわけではない。今の時代、悪いところは仕方ないとして、良いところを伸ばすことだってある。
私が言いたいのは、結果を出すまでは、会社のあそこが悪い、ここが悪いと言われ続けられることである。言われ続けられている間は、認められていない証拠なのだから仕方ない。しかしそのことだけに捕われて、ここも直す、あそこも直すということに気を回していたら、それが目的だと勘違いしそうになる。悪いところを直したら成功するわけではない。
目的は「業績を伸ばし、継続していくこと」。私はその熱意、そしてその思いを必ず実現する。それだけで、全て耐えていける。