「一年を振り返るとやはり人」


   早いもので、今年も残すところ20日余りとなってしまった。今年1年を振り返ってみると、会社とは人、仕事、金、の3つで成り立っているがそのうちの2つでバタバタした始まりであった。しかしこうやって今、会社を経営していることを考えると、結局、最後は「人」で助けられたような1年だった気がする。
 決してオーバーではなく、本当に人が助けてくれる。ただ、普段の付き合いや行動が多分に影響するのは確かである。単に損得だけの関係では、果たしてこうまで人に助けられたかと思うとやはり日ごろの態度が大切になる。
 改めて思うが、お金は必要である。この社会で生きていくためには、無くては困るのだ。しかしそれを突き詰めていくと、それを出してくれるのは人なのだ。だから人との関係を大切にしないとお金も入ってこないという図式だ。勿論誰でも人は大事だから大切にしないといけないかというと、世の中色々な人がいるわけだから、選ばなくてはならないのだと思う。「類は友を呼ぶ」のとおり、自分がどんな人間かで、つながってくる人間の種類も決まりそうだ。
 「金持ちには金持ちの仲間が多い」。言葉は悪いが「悪には悪の仲間が多い」。浅田次郎氏の著作に「塀の中にいる人で、悪人になればなるだけ周りの人はみんな悪だと思っている」、そんなことが書かれていた。だから自分に寄ってくる人、いつも声を掛けてくれる人は結局は自分と似たような臭いを嗅ぎつけてくるだけのことなのだろう。だとしたら、やはり自分が欲しいと思っているものは、自分が人にやってあげるしかない。沢山お金が欲しい人は、沢山お金をあげるしかない。お金がなければ労働を提供するしかない。
体が動かなくてお金もない人は何を人にあげるか。「知識・経験」をあげればよいのだ。
「知識も経験もない、体も動かない」こんな人がお金をもらうには、親の財産があればそれを売るしかないし、親の財産もなければ創造するしかない。その創造したものを買ってもらうのだ。普通の人は、働かなくてはお金は入ってこない。沢山もらいたければ沢山働けばよいのだ。それでも少ないと思う人はもっと別なものをあげることを考えるしかない。
 物理の法則で「作用反作用」というものがある。ものを落とすと、その反作用で返ってくるのだが、私は人間関係にもその原理が成り立つと考えている。人に与えると、それと同等のものが返ってくるというものだ。
 今年1年、また多くの人と出会っている。その中で何人かは私に貴重な情報をもたらしてくれた。また何人かは私のもたらした情報で助かっているかもしれない。しかし出会いというものは不思議だ。初めてお会いして話しているうちに意気投合し、夜遅くまでお付き合いして、おまけに手土産まで頂いてしまった方もいれば、こちらからお付き合いをしなくなった人もいる。
 人との関係は大事にしなければいけないが、その相手を選ぶ基準は、結局は自分の価値観に委ねられる。では、その価値観をどう身に付けるか。それは、色々な人と話をすることだろうし、本を沢山読むのも一つだろう。鈴木健二氏の「人は50代60代に何をなすべきか(ISBN 4-7662-0822-6)」という著書にも読書のすすめが書かれている。読書には、知識を増やし知性を高める効果があるのだ。
今年1年の私の読書目標は100冊であったが、既に70冊は読んだ。少しは効果があるだろうと思っている。