「今年のテーマは『楽しんでやる』」


  今年の私のテーマは「楽しくやる」、どんなことも「楽しくやる」。これは結構難しいことだと思う。
楽しいことを「楽しくやる」ことは誰でもできる。しかし嫌なこと、辛いこと、面白くないこと、やらされてやることを楽しくやることについては、大半の人からは「ばかばかしくてできない」そんな文句がふつふつと沸いてくる。それをどう楽しくやれるのだ。
それは私がマラソンやウォークをやっていると、「なんでそんなのが面白いの?」と聞かれるのと同じようなことかもしれない。
 私はマラソンをやっている。去年は27時間制限の100キロウォーキングに2年続けて参加した。13時間制限の100キロマラソンにも参加した。他人はそれを聞いて、何が面白くてやっているのかわからないと言う。そうなのだ、100キロウォークの時などは、大雨の中を一晩中歩いていると、なんでこんなバカなことをやっているのかと思う。これは実感だ。主催者もはっきりと「バカの集まりです」と言う。それでも770人集まった。今年もまた参加する。
 誰にも迷惑をかけるわけでもないし、自分自身に対しての挑戦だろうし、一番の理由は、そのようなことをやるのが好きだからだ。達成感もあるが、100キロマラソンでは完走は一度もないので達成感はない。それでも今年も参加する。やっぱり好きだからだ。
 誰でも、面白くないことはできればやりたくないだろうし、強制でやらされたりしたら、頭にきてしまうだろう。途中で投げ出すだろうし、文句も出るだろう。自分だって、マラソンみたいに好きで参加してやるのと違ってきっと面白くないはずだ。
 しかしやらなければならない、やるしかないのであれば、どう取り組むかを考える方が良さそうだ。なぜなら、その道しか選ぶ道がないのだから。それを「面白くないけど、どう自分に言い聞かせてやるか」「面白くないから、始終ぶつぶつ言いながら、あるいは、別なものに不満をぶつけながらやるか」「何か楽しみを見出しながらやるか」「何も考えずに、ひたすらその時間が過ぎるのを願ってやるか」「早くこの時間を終わらせるにはどうするか」等々、考えることはさまざまだ。
 しかし悪い運も運なのだから、それを受け入れる方が救われる気がする。これは悪い運だと予知できる能力など私には備わっていない。そもそも運が良いとか悪いとかの価値判断がよろしくないのだ。
 私の今年のテーマは「楽しくやる」ことだから、どんな状況でも「楽しさ」を見つけるには、「気持ちの別腹」がいる。そんなことを思って一年を過ごす。会社を経営していると三つの大変さが押し寄せてくる。仕事、人、金。でも「気持ちの別腹」は楽しいことをやっている自分。
「マラソンなんてやれるのは、会社がうまくいっているからですよね」と言われるが、私は逆に「マラソンをやっている自分がいるから、その気持ちの別腹が会社の方もなんとか乗り越えさせている」と思える。
 去年学んだものがある。全ての条件が揃っていなくても、人は私にいろんなことを要求してきた。結果は十分とはいえないまでも、それなりのものを出してきた。100%条件が揃ってやったとしても、相手を100%満足させることなどまずありえない。
いろんな理由から「できない」と言う人がいた。本当は「できない」のではなく、殆どの場合、気持ちの持ち方なのだということを学んだ。だからどんなに「大変なこと」も「楽しんで取り組む」、この気持ちを持つだけでうまくいく、そう思っている。