「コンピュータワールドの世界はアナログで探し歩く」


  最近、自宅のパソコンのインストールを行なった。4,5年前にナビックの社員を量販店のPC売り場に出していたことがある。お客様が購入されたパソコンのネット接続だとか、インストールを行なうサービスをやっていたが、私も現場に立って手伝っていた。配送までやらされたりした、そんな経験を思いだした。
 お客様のところに出向いて、パソコンとプリンター、インターネットを接続する仕事で、首尾よく繋いだつもりでいたら、後で、お客様から「インターホンが使えない」と言ってきた。「なんでインターホンなんだ」と思いつつも、後で作業に当った社員に聞くと、やはりそうだった。そのお客様は最初インターホンの線が電話につながっていたのだが、インターネット接続のために、どうもその配線を間違えたみたいだった。それでもインターネットは繋がっていたので、よしよしと思っていたのだが。不慣れなことで失敗もあったが、自宅のインストールをやっていてそんなことを思い出した。作業そのものは今も昔も変わらない気がする。
 自宅のパソコンにプリンターを接続するのだが、カラーインクが準備できると、電源のスイッチが点滅から点灯にかわるとマニュアルに書いてあるので、しばらく待っていたが点滅のままなのだ。またその状態の時には絶対に電源を切らないことと注意書きしてあるので、別なことやって時間を潰してもう一度電源ボタンを見ても点滅のまま。いくらなんでもこんなにはかからないだろう、そう思って、インクのボタンを押してみたら、点灯に変わった。この程度のことなのだ。
 インターネット接続もまた一苦労で、今も昔もその大変さは変わらない気がする。自宅はISDN回線を使っているが、64Kでも昔はよかった。今では、ADSLが登場したおかげでISDN回線での速さなど比較にならなくなったが、こんなところにも変化の速さを感じる。
 いまさらISDNではないだろうと思ってはみても、これしかないので、とりあえず接続しようとチャレンジしたのだが、DSUの認識ができないのだ。ISDNを導入したときついてきたドライバーがあるので、それが使えるかなと思ってやってみるともう駄目なのだ。Windows95対応なのだ。今回はWindowsXPなので、これでは全く認識してくれない。
 昔読んだ本の中に「ソフトウェアーは機械とちがって磨耗しない」ということが書かれていたが、実はソフトウェアーは中身を自由に変えられることから、磨耗はしないが変化する。永く使いたければ、ハードもソフトも何も変えなければいい。実際今だにIBM5550を使ってDOSで業務をやっている会社もある。まさしくなにも変えていない。しかしパソコンはなぜこんなにも次から次に新しく変わっていくのだろう。
 パソコンのインストールをしていて思ったのだが、コンピュータの世界は今まさに高速大容量時代。昔と比べ物にならないくらい容量も増えたし、プログラムもずいぶんある。たとえ今のパソコンのままでいいと頑張ってみても、メガ、ギガ、テラと使用するソフトの容量が変わってしまうと、ハードもソフトも変えていかないと、なにひとつ使えないという現実を実感した。インターネットテレビ電話だって、テレビ画像のプレゼンだって、高速大容量だから実現できたのだ。そのような環境ができると、また新たなものが創出されてくるはずだしそこからビジネスが生れてくるのだろう。
デジタルでできたコンピュータワールドの世界は、ハードの発達とともに無限に広がりをみせている。NABICの挑戦はその世界をアナログ的にビジネスになるものを探し歩きつづけることなのだ。