「100キロウォーク」


  11月3日、14:00行橋をスタートして、別府までの100キロをウォーキングする大会に参加してきました。今回で4度目の参加となります。1500人ほどが参加しての大会でしたが、今回も去年と同じくらいの60%程の完歩率でした。
 トップの完歩率のタイムが14時間ぐらいですから、平均時速7キロぐらいになります。私はそのトップグループに最初の15キロぐらい付いていきましたが、時速7キロを超えている場面もありましたから、トップとはこんなに速いものなのかということを実感した大会でした。歩いての時速7キロを想像してください。歩き慣れていない人は小走りで付いていく感じです。それを100キロ続けるのですから、ウォークも達人の域に達すると私など簡単に付いていけるものではないことを今回知ったのが良い経験でした。
 歩きを極めると、かなりのところまでいけます。100キロ歩くことを想像できない人とそんなことを経験したくない人が私の周りに結構多いのですが、経験のない人にどんなものかを説明するのは難しいですね。ただ大会に参加する人が年々増えているのは確かです。主催者の話では特に宣伝しているわけではないのだけれど、一度参加した人が周りに話したり誘ったりして増えてきているということです。周りにそのような大会に参加した人がいない限り、100キロ歩こうなどとは思わないでしょう。最初は私も同様で、誘われて参加したのですが、私の場合は「100キロは多分歩ける。ただどのくらい時間がかかるか判らない。けれど完歩だけはできる」そう思って参加したのですが、実際経験してみると、とんでもないことでした。ギリギリ時間内になんとか完歩しただけ、それが初体験でした。
 100キロの距離と時間は、短時間で行うスポーツと違って、精神力や体力の変化が起こってくるので、それと戦いながら完歩することが実は大変だということを実感するスポーツでした。次回タイムをどれだけ短縮できるなどと想定しても、想定どおりにいかないのが100キロのような気がします。
 一年後の大会に向けて何もしないで、普段通勤程度の歩きで100キロの大会に参加すると、20時間を切るのは難しいように思います。つまり、次回も参加しようとするためには、何らかの練習の積み重ねが必要です。それに私はチャレンジして成功して終わりにするよりも、毎回チャレンジする方が大切だと思うタイプなのです。成功してもしなくてもです。
 何もしなくても、体は老化し、体力も落ちます。記憶力だって落ちていきます。つまり、現状維持の状態はこの地球ではありえないことだと信じています。人間が生まれた瞬間から死に向かっていることを「エントロピーの拡大」という言葉で表しているものがありましたが、瞬間も止まるということがないのが現実です。
 スポーツの世界では、体力の変化で気づくのでわかりやすいと思います。それは体力というものを結果で測定できるからです。プロではないので、ハイレベルを維持する必要などなく、練習さえしていればなんとか付いていけるスポーツだと思います。
 私の今年の完歩時間は19時間8分でした。理屈で考えるとあと2時間は短縮できるように思うのですが、その2時間の短縮は、練習だけでは実現できないように思ってしまうのも、100キロです。忍耐力(諦めない)、持続力のある体力、練習量、コンディション(体調が良いこと)、気分(プラス思考)、精神的な余裕(どんなに仕事が忙しくても、どんなに困った状況にあっても、前向き、切替がきく)を持てる人、そんな自分を見つけられます。