挨拶 

今の時期は、会社では社長と社員の面談の時期なので、社員の人と話をする機会が多くなります。コミュニケーションはこれからの時代、より重要になってきます。ところが学校教育の中では、相手にどう話せば解ってもらえるか、どんな話し方をすればよいか、といった授業は無いので、大人社会になってからも自分の考えをうまく伝えられない、人と話したくない、相手のいうことが聞けない、また、なかなか相手に解ってもらえない、こんな経験は実に多くあります。これは、人類が言葉を覚えてから、ずっとついてまわっていることなのかもしれません。

 何も言わなくても、相手に自分の意志が伝わっていた時代が日本にはあったようです。
「日本男子、黙っている方がなにか威厳がある」と言われた時代もあるのですが、今の時代が果たして「黙っていても伝わる」かというと、「黙っていては伝わらない」と私は思っています。

 ではどうやったら相手に自分の気持ちを伝えられるのでしょうか。そこにも技術、能力というものがあるのだと思います。そのような能力も、やはりトレーニングをすることで上達していきそうです。家族とのかかわり、友達とのかかわり、会社でのかかわり、いろんなかかわりの中で自然と身に付けている部分もあると思います。

 そんな中で、「人は見かけで選ばれる」という本を見つけました。東京ガス都市生活研究所が書いた本です。面接、試験を成功させるにはどうすればいいかが書いてあります。やはりその中にもコミュニケーション能力(話す、書く、理解する)は大切だと書かれています。
 この本の中で印象に残ったのは、「よい表情を目指すには」という箇所で、目つきが悪いといわれている女性のことが書いてありました。親しい人に目つきを注意されたことがきっかけで、彼女は徐々に人に会うのが怖くなっていくのですが、その状況から抜け出すきっかけが、楽しそうな顔をしている自分の一枚の写真で、「いつもこんな表情でいられたら・・・」と思った彼女は、一日に何度も鏡を見てその表情をつくる練習をし、そして抜け出したんですね。

 人は自分を変えることができる。ダメだと諦めてしまうことはないのだ、と思いました。